仮想と実際

24日は1台まるごとほぼ作り直したシルビアの最終調整のため

筑波TC2000サーキットへ出張。

ダイノでセッティングはしてあるものの細部は実際に走らせないと分からないしズレも生じる。

うちが実走にこだわるのはこう言った細かい部分がローラーやダイノで負荷を掛けても必ず出るから。

早朝に愛知を出て一路東へ、釣りに来たいと思いながら10年が過ぎた利根川を渡り筑波へ。

思いの外早く着いたので時間取れると思ったのだがイベントスケジュールを見ると公式練習は20分しか無い。

このパターンだと走って戻って変更してまた走る事は不可能。

限りなく経験で合わせて行くしか無い。

練習終了後、LINKのログを確認、予想した通りあちこちにズレが見られる。

やはりかー…やれるだけやるしか無い。

上から3番目の目標ラムダと実際のラムダ。

ダイノで合わせた時、目標(白線)と実際のラムダ(黄線)はほぼ合わせてあった。

コレが実走で走ると全体にズレている。

このクルマはボディ補強がされており、空力もそれなり、タイヤは新品のSタイヤ。

コレがダイノで負荷を掛けても実際のトラクションと異なり空燃比のズレとして出てくる。

今回は全体的にA/F0.5の差、燃料消費量で15g〜20gの差になって当然出力は落ちる。

しかもこの段階でタイヤが一皮剥けてグリップが出初めているのでさらに変化するのは予想ができる。

車のエンジンは単体で合わせてもダメ、ローラーやダイノを否定はしないけれどどうしてもこの差は出てしまう。

さらに回転を上げて一つづつギアを上げるので加速時の強大なトラクションがエンジンに負荷を掛けるから車の仕様によっても車両状況によってもセッティングは変わる。

エンジンパワーが有っても、エンジンだけ良くても‘速くない’などの車両はここが抜けている可能性が高い。

実際に走らせて速いクルマはエンジンの出力をちゃんと路面に伝えてセットも合っている…コレが数字に出ない速さだと言える。

時間が足らないのは困ったが、出来る限り全てを合わせて行く。

SR20はよく壊れると言われるが、大方が液体の管理不十分による場合が多い。

ストリートでもサーキットでも水温100℃以内、油温115℃以内で管理できればそれほど大きな問題は出にくい。

‘筑波は冷えない’過去の経験からそれは分かっていたので、3.5Lエンジンに使用するCWA200電動ウォーターポンプで強制冷却。

ベルト駆動のポンプと違い水の流れをコントロールできるのでこう言うシュチエーションでは効果的、デメリットは電気ポンプのため構造が複雑で制御が難しいのと耐久性が若干落ちる。

それでもメリットの方が大きいので採用、ウチのシルビアで作ったデータをぶち込みターボ用にリファイン。

それでもある特定パターンで水温が上がるようなので微調整して完了。

少ない時間しか取れないログから頭フル回転でECUのあちこちを詰めて行く。

本番のスタートグリッドにクルマが着いた時にはこの半年の苦労が報われた気がした。

結果は置いておいて、1日終わった時にはすでに次のステップが見えているので今後非常に楽しみ。

ダイノで上げてセットしてあったブーストも上がり切って無いので余裕があるし、エンジンの状態もいい。

また1台…まだまだ速くなるクルマができた。

午後3時半、仕事を終え愛知へ。

が…事故渋滞オンパレードに会い帰着したのは11時、実に7時間半の長旅…しかも雨w

やはり筑波は遠かった。。

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